管理栄養士×スポーツトレーナーの高橋和晃です。中学生アスリートの保護者様へ
中学生アスリートの食事を作る際は、子供が体感している現状(練習内容やチームの雰囲気、天気、湿度・気温)を把握することも大切です。今回はこれからの季節に役立つ、食欲低下を予防する方法を1つご紹介します。
子供の食欲が落ちてきた…
以前、中学生アスリートの保護者様から、以下のようなご相談をうけました。
「ちょっと前までは部活後の夕食をモリモリ食べていたのに、最近は食欲が落ちてきている。どうしたら食べますか？」
ご相談をうけた季節は丁度、今頃(5月)で夏へ向け気温や湿度が高くなり始める季節。お子様は中学2年生の男の子でサッカー部所属。以前は唐揚げやエビフライなどの揚げ物、肉料理などが好物で、部活後にモリモリ食べていたそうです。
私が保護者様へご提案したことは、以下の2つです。
①子供が練習で体感している現状【汗の量や練習の内容(キツイ、まぁまぁ、楽など)、気温、チーム内の雰囲気】を聴く。
②、①を踏まえて、料理の味付けや献立を工夫する。
1週間後
保護者様からは「少しずつ、食べるようになってきた。酢の物や水分補給、あっさりした味付けが効果あるみたい♪夏の大会へ向けて練習もハードになってきたみたいだし、後輩の指導などで疲れがあったみたい。」
私はほっと安心すると同時に「また、このようなことがないように、何気ないタイミングでお子様へ①を聴くようにして下さいね。」と伝えました。
今回のポイント
①練習量は上がり、暑さも増したことで水分が足りなかった
②初めての後輩指導で上級生としてのプレッシャーを感じていた
③その他、同年代とのレギュラー争いも本格的に始まりストレスを感じていたのかもしれません。男の子だから、ママには強がって言わないものです。
このような状態で、揚げ物やフライ、脂身の多い肉をバクバク食べるのはちょっと難しい。大人で例えるならば、仕事や人間関係のストレスやプレッシャーを感じているところへ、うだるような暑さが加わる状態…さっぱりあっさりした食事の方が喉を通るでしょう。
練習と暑さで失った水分を補給し、あっさりとした味付けや料理を1～2品加えたことで、食欲を引き上げられました。しかし、練習内容やチームの雰囲気、天気、湿度・気温などを保護者様が把握していなければ、食欲はもっと低下していたかもしれません。
まとめ
子供に現在の状況を聴いて、それに合った食事を作る
子供の立場に立って献立を考えることも大切ですよ。食事の基本かもしれませんが、自分も忙しいとついつい忘れてしまいがち…是非、しつこくない程度でお子様のスポーツの現状を聴いて下さい。しっかり食べてスポーツで活躍できる子が増えることを願ってます！
【保護者向け】細い身体を強くする！中学生アスリートのためのデカ飯講座
開催日 2017年5月20日
【 講座の対象者 】
・学校の部活、クラブチームに所属する中学生アスリートの保護者様におススメです。
・子供の食が細く、大きくなるか心配
・食の好き嫌いが多く、日々の栄養バランスに悩む
・他の子と比べ成長が遅く、不安を感じる
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