管理栄養士×スポーツトレーナーの高橋和晃です。
管理栄養士の烏賊智久(いか ともひさ)と2016年7月10日に開催した、【ジュニアアスリートのお弁当比率講座。これであなたも弁当マイスター】のレポートです。
このレポートを作成したのは私(高橋)ですが、講座は烏賊くんのワンマンショー。私は何もせず烏賊くんの話にうなづくばかりでした(笑)。
講座の経緯
お弁当は毎日の繰り返し。作る人は本当に大変!
・明日は何を作ろうかな?お弁当の内容(献立)でいつも頭を悩ませる
・必要な栄養バランスが整っているか不安になる
・正直、どんなお弁当を作ればよいのかわからない
苦労や悩みは絶えませんね。
しかし、ジュニアアスリートにとってお弁当の内容はとっても重要なのです!
どんなに質の良い練習と量をこなしても、それに見合った食物を食べなければ強い身体は作られないのです。
お弁当を作る人の負担を減らしながら、「スポーツをもっと楽しみ!試合に勝てるジュニアアスリートが増えて欲しい!」という想いで講座を開催しました。
お弁当のお絵かきからスタート
講座は、お弁当お絵かきから始まります。これは大事な作業。
参加者様は、「あれ?何だったけな?」「どんなお弁当を作っているんだっけ?」となかなか絵が描けない。
お弁当作りは毎日の繰り返しなので、自分が誰にどんなお弁当を作っているのかボヤけてしまうんですよね。なので、まず始めに現状の整理から始めます。
お弁当の役割と歴史
「お弁当は1日の数ある食事のうちの1つ。それを忘れちゃいけませんよ。」と烏賊くん。
お弁当と朝食や昼食、夕食、補食の役割分担をお伝えしました。
お弁当だけ栄養バランスを整えても、その他の食事を疎かにすると、スポーツで勝てる身体は作れないのです。
続いて「平安、江戸、昭和、平成のお弁当の歴史」の勉強。烏賊くんから「それぞれの時代における、お弁当の特徴を上げて下さい。」といきなりの無茶振り(笑)。
それにも関わらず、参加者様からは的確なコメントが…
・お米が茶色い
・炭水化物が多い
・おかずが少ない
・入れ物に工夫がある
・箸がなくても手軽に食べられる
歴史を観ていくと、今にも通ずるヒントや方法が観えてきます。
意外かもしれませんが、ジュニアアスリートに一番理想的な弁当は、平安時代。
糖質:タンパク質:脂質の比率が良いのです。
黄金比率と栄養素の役割
お弁当は対象者のなりたい身体や目的に応じて、糖質:タンパク質:脂質の割合を決めることがポイント。烏賊くんからは【それぞれの栄養素の役割】と【結果を出すための栄養ピラミッド】の説明して頂きました。
お弁当作りだけではありませんが、この2つを理解して作る食事としない食事では、天と地ほどの差が生まれるのです。
烏賊くんの栄養素の説明は大好評。たき火やレンガ、工事、ワックスなど身近にある物事で例えてくれるので、参加者様からは、「理解しやすい。」「子供やママ友に伝えられる。」と大好評♫
お弁当作り4つのポイント
ここからは実践編。どんなに専門的な知識を頭に詰め込んでも、実践できなければ宝の持ち腐れ。本日、学んだことを繰り返しながら、参加者様と一緒に日常のお弁当作りでどのように活用するかを作り上げました。
以下、ジュニアアスリート弁当作りの4つのポイントです。
①まごわやさしい
ま:豆類
ご:種実類(ゴマ、くるみ、アーモンド、松の実、カシューナッツなど)
わ:海藻類(ワカメ、ひじき、昆布、青のりなど)
や:野菜
さ:魚介類
し:キノコ類
い:いも類
まずは、ご自身で作るお弁当でよく使う食材、使わない食材を振り返ります。参加者様からは「この食材は使う、これは使っていないね~。」と各々課題を観つけていきます。
烏賊くんからは、各食材を使ったお弁当レシピをプレゼント。実践で活用して下さいね。
②色を意識する
色って重要ですよね。
「5色の色」を揃えると、不思議と身体に必要な栄養素は揃うし、食欲も上がるのです。烏賊くんから参加者様へ、食材別5色の表をプレゼント。「これ、冷蔵庫張ります♪」「パッと見てわかりやすい。凄く活用できる!」とおほめの言葉を頂きました。
③好物と定番メニュー
お弁当を食べる人の好物はご存じですか?また、ご家庭の定番メニューはございますか?
食べる人は、お弁当の蓋を開けるのを楽しみにしています。お弁当に好物が入っていたり、ほっと安心する定番食材や家庭の味があると作る側は楽だし、食べる側の満足感もUP上がるのです。
④リメイクと作り置き
現代は忙しい。時短&簡単で美味しい料理のコツをお伝えしました。特に「麹や味噌、醤油、トマトなどに食材を漬け込む料理」は大好評でした。
講座のまとめへ突入
講座のまとめはお弁当のテーマを決め、最初と同様にお弁当のイラスト描き。
「え?テーマ…うーん。」悩む参加者様。
「運動もしっかりできて、勉強も頭に入るお弁当にしよう!」「背が伸びるお弁当!」
そうです。テーマを決めるとグッと良いお弁当になりますよ。スポーツの練習に目的があるように、食事にも目的がなきゃね(^^♪
テーマが決まると烏賊くんからは「お子様たちは室内、屋外どんな環境でお弁当を食べていますか?お弁当を食べられる時間はどの位?誰と食べていますか?」と突っ込みが入ります。
「えっと…」やや沈黙の空気が漂う…
参加者様は、対象者の5W1Hを今までは詳しく知らなかったのです。
講座で最も伝えたかったこと
この講座で最も伝えたかったことは、対象者の5W1H(いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように。)を理解することなんです。
見た目が綺麗で美味しそうなお弁当は、料理教室へ行ったり、本やネットを開けばいくらでも作れます。でもね、それが食べる対象者に適合しているかが大切。日々のお弁当作りに追われると、仕方ないのですが、どうしても作り手側の都合や嗜好により易い。
対象者の5W1Hを理解していないと、
「そういえば、昔は子供にお弁当の感想を聴いていたのに最近は聞いていない。明日から聴いて、お弁当作りに反映させよう。」
「どんな身体になりたいのかを聞いていない(笑)。確認してみよう。」
「時間のない中でお弁当食べるから…食べやすいよう手で持って食べられる、具沢山のおにぎりやサンドイッチにしてみよう。」
「今の時期は、暑い中で食べているから味付けを濃くしてみようかな。」
参加者様からは、良い気づきがたくさんあったようです。イラストはスラスラと描け、栄養バランス・見た目・味、どれも良い内容に仕上がりました。
講座の最後は、各々の宿題をまとめて終了。どんな宿題なのかは……参加者様だけの秘密です♬
参加者様からの声
「目から鱗の講座でした。子供のためだけではなく、家族のためにもなります。学んだことを明日からさっそく実践ですね(*^^*)」
「食事の大切さを再認識しました。お弁当のコツも理解できたし、今日この講座に出られて良かったぁ(^^♪。」など嬉しいお言葉を頂きました。
ご参加の皆様、お忙しい中お越し頂き誠にありがとうございました。トライアル&エラーを繰り返しながら、お子様に適したお弁当を作り上げて下さい(*^^)vご質問等ございましたら、烏賊くん。もしくは私(高橋)へお気軽にご連絡下さい。KEEP GOING♬
講師紹介
管理栄養士 烏賊智久(いか ともひさ)
自分の身体が細いことにコンプレックスを抱き、今年度から食&筋トレを本格的にスタート!1か月+1㎏のペースで順調に自分が大きくなることに喜びを感じている。
病院で働くかたわら、アスリートを対象にしたスポーツ栄養学によるサポート活動(栄養講座、個別栄養サポート、合宿・大会帯同)を実施。サポート活動にやりがいを感じて病院を退職。現在はフィットネスクラブに勤務し、運動×食のサービスを提供しています。
シーサイドラウンジ ルーケディア
講座の会場となった神奈川県鵠沼海岸にあるSEASIDE LOUNGE LEUCADIA ルーケディア。美味しいランチだけではなく、ピラティスやヨガなどのスタジオレッスン、SUP・サーフィンスクールもうけられます。
ルーケディアのFBページはコチラ
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このページは中学生アスリートの保護者様向けです。管理栄養士×スポーツトレーナーの高橋和晃がアスリート育成のための『運動・栄養(食事)・英語』情報を日々発信。最新情報を受け取りたい方は【いいね】して下さい