高齢者の脱水を予防するためには…


管理栄養士×スポーツトレーナーの高橋和晃です。お陰様で様々な人から身体に関するご質問を頂いております。今回はその内から「高齢者に起こりうる脱水」について紹介します。これからの季節、脱水から起こる不調は多くなるのでお役立て下さい。

 

頂いたご相談内容の一部
・先日、私のおじいちゃんは水分不足により腎臓の働きが低下。血圧は下がり体調が悪くなった。水分の補給をするためにはどうすれば良いですか?

・祖母は水分補給が少ないのか、足がつりやすく困っています。水分補給は何を選べば良いでしょうか?

 

脱水から起こりうるデメリット
身体の約60%は水分(高齢者の場合50~55%)。水分不足が大きな要因となるデメリットは…

・室内での熱中症や熱射病
→汗が出にくくなり、体温調整がスムースに行われず体温が上がるため。

・身体がむくんだり、つったりする
→全身の血流が低下するため(血液の90%は水分)

・頭痛、嘔吐、めまい
→内臓への血流や血圧のコントロールが上手く行われないため。

 

脱水が起こる要因
「じゃあ、水を飲めば良いじゃん!」と思うかもしれませんが、ところがどっこい。水分が不足する要因はい~っぱいあるのです。

 

高齢者の場合、以下のケースが多いように感じます。
・食欲が落ちて食事量が極端に減る(食事から得られる水分量の低下)
・食事量が減っているのに本人は気が付いていない
・食欲が湧かないので食事をとらない
・おにぎりやパンだけなど、簡素な食事になる
・自分は脱水を起こさないと過信をしている
・そもそも水分補給の必要性を感じていない
・水分を補給する習慣がない
・喉の渇きに対して感覚がにぶくなる
・室内のエアコンが効きすぎている、換気をしていないなど汗をかきにくい環境にいる

 

このように水分不足が起こりうる要因は様々。このあたりを無視して水分補給を勧めても、なかなか上手くいかない…一度、食生活習慣をチェックしてから水分補給の方法を考えることが大切なんです。

 

対策
参考までに。私の祖母も梅雨の時期に軽い脱水を起こしたので、1日の食生活をチェックしたら、以下のクセが観えてきました。
  ・食欲と食事量の低下(食欲が低下して、おにぎりやパンのみの摂取が多くなっていた。)
・水分を定期的に飲む習慣がなかった(食事以外ではほとんど飲んでいなかった。)

 

しかも性格は頑固者(笑)
ですので、親族全員で以下の対応をしたお蔭なのか、今は何事もなく生活をしています。
・毎食味噌汁やスープをつけるようにした。
・出来るならば食事には、主菜(肉や魚、豆製品)をつけるよう心掛けた。
・毎朝、1日に必要な水分量をペットボトルや水筒に用意。夕方までに飲み干す習慣をつけた。
・危機管理として、オーエス1を台所に配備した。

 

これから夏へ向けて日に日に暑くなってきます。夏本番を迎える前にご家族の水分補給を見直してみるのはいかがでしょうか。温かい季節も快適に生活を送って欲しいなと思ったので「高齢者に起こりうる脱水」について紹介しました。

 

 

 

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